伊勢神宮参り五題

分室の方ではちょいと前に書いたのですが、10月末に伊勢神宮へお参りに行ってきました。
その時の様子は分室で見ていただくとして。こちらでは、その時に訪れた食事処のご紹介を。

JR名古屋駅 立ち食いきしめん屋その1 「名代きしめん住よし」

名古屋といえばきしめん。当然名古屋駅構内にあるのも、蕎麦やうどんではなくきしめんの立ち食い屋です。行きと帰り共にJRだったので、朝食・夕食にきしめんを頂くことにしました。

まずは1軒目、10・11番線静岡寄りにある「名代きしめん住よし」です。このチェーンは名古屋駅の各ホームにお店がある、最大勢力となっています。

いただいたのはシンプルにきつねきしめん。出汁は関西風に近い澄んだ出汁です。実はホームで写真を撮っている間、この出汁の匂いがなんとも腹にキたという。
というわけで早速頂いてみたんですが……あれ?
関東風の濃い出汁とは別物だ、というのは重々承知ですが、にしても出汁が薄い……? 朝っぱらだったのが災いしたのか、あるいはこの店が外れだったのか、あるいはムーンライトながらにやられた影響がまだ残っていたのか。ファーストコンタクトはイマイチ、という感じに。

伊勢 伊勢うどん山口屋

「このうどんを生きているうちに食わなければ、死んで閻魔に叱られる」といわれるのが、伊勢名物の伊勢うどん。たっぷり時間をかけて茹でるというこの独特なうどんを食べる、というのも、今回の旅行の目的の1つでした。

伊勢市駅から歩いて5分、表通りからちょいと裏手に入った所にあるのが、伊勢うどんでは有名なお店「山口屋」です。

今回はシンプルに伊勢うどんを注文。出汁は黒々としていますが、まるっきり醤油ではなく、ダシが利いた風味高いつゆに仕上がっています。
さて麺は…と言うと、おー、確かにたっぷりと茹でられております。きっぱりとコシとは無縁です。ただコクのあるつゆにはよく絡むので、中々味わい深い一品になっています。これはネギをたっぷりと載せて食すともっと旨いかも。

赤福 内宮前店

伊勢に行くならとりあえずこれ、というほど有名なのが「赤福」です。不祥事をしでかしたとはいえそのビッグネームはいまだ健在。ならばやはり食べないわけには行かないでしょう、ということで、内宮前の直営店へ入りました。

内宮を出てすぐのところにある、おはらい町通りの入り口、まさに一等地に店を構えております。

手前はお土産を買う人用、で奥にその場で食べる人用の食券売り場があります。しかしなぜ隣に「さざえの壷焼き」が…? 甘いものを食べた後の口直し、なんでしょうか。
そんなことを考えつつ「お盆2つ」と注文。普通は1人お盆1つだそうですが知ったこっちゃない。

赤福わはー
見た目丸々あんこですが、丸々あんこです。ただしっとりとした甘さは中々に美味でございます。盆2つの合計6個ですが、ぺろりと平らげてしまいました。
この後表の土産売り場で、8個入りの箱を3つ購入。無論全部食うわけではなく、2箱は友人にお土産として持っていかれました。

てこね寿司・伊勢うどん 手こね茶屋 内宮店

赤福を食べた後、「まぁ赤福は食べたけどお腹はまだ空いてるなぁ」などと思いつつ、おはらい町通りを歩いていると、

こんな看板を発見。
「お、手こね寿司ってそいや伊勢志摩名物だったなぁ」などと思いつつ、とりあえずこのお店で昼食をとることにしました。
メニューには伊勢うどんもあったのですが、最初は「あーでも、こういう観光地のいかにも、という店は期待できないからなぁ……」などと失礼なことを考えていたこともあり、手こね寿司と茶碗蒸しのセットを注文。

混んではいましたが割合早く品物は到着。若干小ぶりの器の中には、手こね寿司がたっぷり入っています。
ぱっと見は寿司飯の上にのみカツオが載っているような感じですが、御飯の中にもたっぷりとカツオが入っています。
でこれが意外に美味。ヅケになったカツオはねっとりとしたうまさとなり、それが寿司飯と合わさって中々よい感じになっています。観光地だからと侮ってはいけませんね、前言撤回です。

ラストも名古屋駅きしめんや「麺亭 かきつばた」

そして帰りの列車を待つ名古屋駅。予想外に早くホームに上がってしまったもので、さてどうしたもんか……とホームで周りを見渡すと、朝食べたのとは別のチェーンのきしめん屋が。

というわけで本日最後の食事は名古屋駅3・4番線ホームの「麺亭 かきつばた」となりました。

頼んだのはたぬききしめん。朝のがあるからなぁ今度のは…と食べてみると、こちらはダシがきちんと利いた、中々に風味のあるつゆに仕上がっていました。

もしや名代きしめんの方は関東で言うところのあじさいのような立場なのか…と思ってググってみたのですが、中々に評判はよいようです。
となると朝のはたまたまか、あるいは私のコンディションが悪かったのか…、やはり再訪してみる必要はありそうですね。