浅草 並木藪蕎麦

「藪」という名前は蕎麦屋としては超がつくほどポピュラーなわけですが、その中でも御三家と呼ばれるのが

の3軒です。
かんたやぶそばは既に訪れたので(でもレビューがないというのは……ま、まぁ)、残り2つも訪れてみたいなぁ、ということで、まずは浅草の並木藪蕎麦を訪れました。

訪れたのは既に日の暮れた7時過ぎ、ということで、暗い中にぽっかりと光るやぶそば、の文字。

店構えはこんな感じ、年代を感じさせる作りで、中々に趣があってよろしいです。このタイプの作りだと、一歩間違うとそこいらの商店街の蕎麦屋と同じ感じになってしまうのですが、ここはそんなこともなく。


注文したのはざる。といってもここのざるは海苔が乗らないタイプです。
ここの蕎麦の特徴の1つはその量の少なさ。「3口手繰るともう無い」などという人もいますが、さて実際はどのくらいだろう……と若干の期待を込めて待っていると。

ざる到着、ちなみに700円なり。なーんだ普通じゃん……と思うことなかれ。このざる、裏返されています。とはいえそこまでうすーく盛られているわけでもなく、まぁ量的には若干少な目かな? という程度でした。
そばのほうはきちんとエッジがたってなおかつコシのある、いわゆるきちんとした江戸の蕎麦、という感じです。


で、ここの蕎麦のもう1つの特徴は、そのつゆの辛さ、と言われています。
「蕎麦を食う時につゆをたっぷりつけるのは無粋」と言われるのは、もともと蕎麦のつゆは今よりずっと辛い物だったので、そもそもそんなにつけられなかった、というのが所以です。
その伝統を受け継ぐという並木藪のつゆですが……まぁ確かに普通の蕎麦屋に比べれば辛め。たぶん味醂の割合が少ないんだと思います。ただむしろ、かつおの風味の強さのほうが目立つので(まぁ嫌いではないのでいいのですが)、あんまり気にはなりませんでした。


食べ終わり。確かに裏返されています


ちょっと面白かったのは、蕎麦湯がこんな感じの土瓶に入って出てくる事。そういえば上野藪蕎麦は銅の急須に蕎麦湯が入ってましたね。

中に入っている蕎麦湯はちょっと濃い目。濃度が濃ければ濃いほど好きな私としては大満足。

蕎麦自体や雰囲気とかはいいのですが、値段はちょっと高めかなぁ、ということで星3.5つ。

並木藪蕎麦 (そば / 浅草、田原町、蔵前)
★★★☆☆ 3.5

という感じに、今度からはtabelogのリンクも張ることにしました。